こんにちは。
オンライン読書会 シーズン4 田中慎一・保田隆明著『コーポレートファイナンス 戦略と実践』(ダイヤモンド社刊)第1回(2023年8月21日@Google Meet)の報告をします。
メンターは、山根久弥さん。
23歳、慶應義塾大学大学院 理工学研究科 総合デザイン工学専攻 前期博士課程から金融業界に就職することになっています。
第1回のテーマは「企業が成長するにはお金が必要」。
第1章「ファイナンスの全体像: Life of a Company 」(15〜25ページ)を、参加者の中の希望者が交代で音読していきました。
会社の一生、まずは会社の誕生です。
起業してしばらくは費用が出ていくばかりで、資本金はあっという間になくなってしまうと聞いて、驚く参加者。
「最低でもどれくらいの資本金が必要だと思いますか?」
とリアルな質問が飛び出しました。
そこで資金調達が必要になるわけでして、山根さんが就職する予定の銀行のウェブサイトより、図を見ながら間接金融と直接金融について説明を受けました。
誕生したばかり、よちよち歩きの企業に(個人から預かった)お金を貸してくれる(これは間接金融)銀行は少なく、企業みずから、株式などを発行して資金を集める直接金融がカギを握ることを学びました。
どちらも中学の公民の教科書に載っている内容ですが、こうやって会社の一生の中で見ると、生き生きとしたイメージをもてますね。
そして、生まれたばかりのベンチャー企業に投資するのが、ベンチャーキャピタルです。
ベンチャーキャピタルは、企業が成長し、株式公開(上場)をすると、一部の株式を売り出して利益を得ます。
「ベンチャーキャピタルは出資する人たちの名前ですか?」と質問した参加者も、
「仕事なんですね!」
と納得していました。
一方、企業は新たに株式を発行して資金調達をし、その株式を投資家が購入しますが、
「株価の値段はどのようにして決まるのですか?」
という難しい質問も出ました。
山根さんの説明から、売買する人の人数にも着目すべきことを知り、
「何人ぐらい買うかっていうのはどこでわかるのですか?」
と質問した参加者もいましたが、こちらも山根さんが教えてくれました。
さらにM&Aでは、売る側と買う側それぞれに銀行の担当者がつき、買収代金などについてギリギリの交渉をするというくだりでは、
「裁判の弁護士と検察みたいだなと思いました」
という感想が出ました(あとで聞いたところ、夏休みなので、友だちと裁判の傍聴に行ってきたそうです。)。
来年からM&A業務に従事する予定の山根さん、大きく頷いて、
「5~6回くらいやりとりをするんです」
など、くわしく様子を説明してくれました。
第2回(8月28日20:00-21:00)のテーマは、「財務を見ることで会社の特徴がわかる」を予定しています。
申込みは、メール( info@thinkers.jp )、Facebook( @jp.thinkers )のメッセージ、X(旧Twitter)( @jp_thinkers )のDM、いずれでもOKです。
参加費は無料、事前に本を読んでおく必要はありませんので、お気軽にご参加ください。
THINKERS(シンカーズ)
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