こんにちは。
オンライン読書会 シーズン2 第2回(2023年1月16日)ヒュームの「因果論」の報告をします。
テキストは、ヒューム『人性論』(土岐 邦夫、小西 嘉四郎 訳、中公クラシックス)。
メンター高萩智也さんによると、ヒュームを有名にしたのはこの因果論ですが、少し難しいそうです。
因果関係とはなんでしょう?
私たちは世界は全部偶然でできているとは考えず、「原因」によって「結果」が”必ず”引き起こされる、と考えます。
ヒュームより前の人、例えばシーズン1のデカルトは、「原因」(その代表は神)を認識するのは「理性」だと考えていました。
それに対して、ヒュームは「原因」を認識するのは「想像力」だと言いました。
つまり、”必ず”の関係は、世界の中にあるのではなくて、原因と結果を考える私たちの心の中にある。
ヒュームの表現は難しいですが、これって、現代を生きる私たちにとってとても自然な考え方ではないでしょうか(むしろデカルトの考え方のほうが不自然というか、わざとらしい考え方のようにも思えます)。
当たり前過ぎて、考えたこともなかった、だから難しいのかもしれません。
その自然な考え方を最初にやったのがヒュームで、私たちは何も意識しないまま、ヒュームの考え方に沿って生きているんだな、と思いました。
ヒュームさんに感謝です。
参加者も、「言い方が難しいですが何となく分かったかな?と思います」と言っていました。
次回、1月23日は第3回 「ヒュームの自由論」です。
シーズン3は哲学を離れ、カエサルの「ガリア戦記」を読みます。
3月6日、13日、20日、27日のそれぞれ20時~21時を予定しています。
THINKERS(シンカーズ)
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