オンライン読書会 シーズン5 第1回の報告と第2回の予告

こんにちは。

オンライン読書会 シーズン5『三国志演義』第1回(2023年9月18日@Google Meet)の報告をします。

メンターは、片倉健博 日本大学文理学部 中国語中国文化学科 助教です。


まず、メンター作成の資料を見ながら、『三国志演義』について説明を聞きました。

『正史三国志』との違いや、1000年以上かけて今の『三国志演義』ができあがってきたことがわかりました。
日本では17世紀に既に『三国志演義』のようなものの全訳が出ていたことに驚きました。


今回読むのは、井波律子訳『三国志演義』(講談社学術文庫、2014年)の第1巻108ページ9行目~118ページ。

参加者の中の希望者が交代で音読していきました。


ときは三国時代。

400年近く続いた漢王朝も乱れ、184年に勃発した黄巾の乱は平定されたものの、朝廷は大混乱となっています。

この混乱を収めた董卓も、朝政をほしいままにしたため反発を招き、大臣の王允の自宅に反董卓派の人々が集まりました。

その中には、後に魏を創業する曹操の姿もありました。

曹操は王允の刀を借りて、董卓を殺そうとしますが、失敗して逃走します。
いろいろあった道中、無事に逃げるために、曹操をもてなそうとしていた善人を殺し、

「私が天下の人を裏切ろうとも、天下の人に私を裏切るような真似はさせぬ」

と言い放つ曹操。

恐ろしいほどの迫力です。


「とても面白いですが、展開が速いですね」
という感想が出ました。
たしかに、ジェットコースターのような展開です。
多くの人が夢中になって読んできたことに納得がいきました。

ただ、翻訳とは言え、難しい言葉もあります。
「禄を食んできたとはどういう意味ですか?」
という質問にも、メンターがわかりやすく答えてくれました。

終了後、

「曹操が董卓に剣を捧げてる挿絵に鶴がいるのは何故ですか?」

という質問が寄せられましたので、次回、メンターが回答します。


第2回(9月25日20:00-21:00)は、勢力を拡大する曹操と袁紹の戦い、官渡の戦いを読みます。

申込みは、メール( info@thinkers.jp )、Facebook( @jp.thinkers )のメッセージ、X(旧Twitter)( @jp_thinkers )のDM、いずれでもOKです。

参加費は無料、事前に本を読んでおく必要はありませんので、お気軽にご参加ください。


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