AIやロボットに仕事を奪われても、幸せに生きていくための指針

こんにちは。

10代のみなさんは親御さんや周りのオトナから、

「一生懸命勉強すれば、いい大学からいい会社に行けて、幸せになれる」

と言われていますか?

私(管理人、50代女性)含めて親世代は、そう言われてきました。

でも「これからはそうじゃない!」と10年くらい前から言われていて、私自身もそのようにネットで書いてきました。

そして、そのときがいよいよ始まったな…と最近強く感じています。

Chat GPT などの生成AI がここ数年ものすごい勢いで進化しているからです。


例えば、私は生活費を稼ぐために小さな個別指導塾で教室長をしていますが、3年後くらいにAI講師によるマンツーマン個別指導をはじめるつもりで準備をしています。

人間の講師だと、教室のマニュアルを渡して指導法を教えても、個々の生徒の気持ちやニーズに寄り添えない人はいますし、発熱やケガで出講できないときもあります。

しかし、AIならば、きちんと鍛えればそろそろ当塾のトップ講師並みの授業ができるレベルになりそうですし、休むこともありません。

あるいは、みなさんも好きかもしれないアニメ

少し前にジブリ風の画柄に変換してくれるAIが話題になっていましたが、そのうち、

「このくらいの出資を集めて、こんな世界観、キャラクターデザイン、声、音楽、ストーリーで作れば、このくらいの利益が上がります」

という具合に、AIが考えてくれるようになるでしょう。


だから人間の仕事は、AIやロボットが正しく働いているか管理・監督・フォローしたり、AIにちょっと意見をしたり、そのくらいになっていくと思います。

仕事がほとんどなくなるので、国が人間に生活費を支給するようにならざるをえないでしょう(ベーシックインカムなど)。

そうすると、もう毎日、暇ですよね…

だから、上手に暇潰しのできる人が幸せになれる、ということになります。

みなさんも私も、暇潰しが上手にできることを目標にしていく必要があります。

そのためには、AIが作ったアニメを観てもいいし、友達と遊んでもいいし、勉強(いわゆる教科学習にとどまらず、もっと広い意味での)もいいし、大学に行くのもいいし、仕事(AIやロボットのほうが上手にできることを知りながら、敢えてやる。野菜を育てるでも、掃除でも、動画を作るでも)をしてもいいと思います。

野菜をベランダで育てて、ご近所で交換するとか、自作の漫画を見せ合うとか、めっちゃ楽しそう〜


上手に暇潰ししようとか言われてビックリした方もいるかもしれません。

そこで私のケースを紹介します。

私は高3くらいのとき「何のために生きるんだろう」と悩み、塾の現代文の問題文(先生オリジナルの問題)で引用されていた哲学者ハイデガーかニーチェについての新書(八木誠一著だったと思う)を読んで、「人生は死ぬまでの暇潰しだ!」とひらめいて、以来30年以上、割と楽しく生きてきました。

しかも歳を重ねるごとに生きるのがラクになっています(たぶん暇の潰し方がどんどん上手になっているから)。

暇潰しと言うとダラダラしているように聞こえるかもしれませんが、毎日毎日楽しくダラダラできるものじゃないんですよね。

時間の経つのが遅かったり、退屈してしまったり、何かに依存してしまったり…

上手に暇潰しをするのは意外と難しいのです。


言いたいのは(「上手」を強調しているのは)、AIを必要以上に恐れないこと。AIに依存もしないこと。生身の人間であることの矜持、強い心や精神をもち続けること

たぶんそれが一番難しくて、先々の最優先課題になると思う。


学校等では、これからもいわゆる教科学習をすると思いますが、その意味は変わり、いい大学に入るためとか、働いて納税するためとかではなく、人間の歴史(数学史や科学史など含む)を学び、人間であることに誇りをもつとともに、上手な暇潰しの方法(本を読む、文章を書く、料理をする、ゲームや機械を作る、スポーツをする、楽器を弾く、絵を描くなど)を教わる場になると思います。

THINKERSも、みなさん自身の「最高の暇潰しポイント」を見つけられるよう、これからもサポートしていきます。


さて、ここで心配なのが、毎年増えている不登校児童・生徒のみなさんです。

学校に行っていないので、暇です。暇潰しもしています。

しかし、上手に暇潰しができている不登校さんは少ないのではないかと思います。

なぜ学校に行けないのかと思い悩んで自分を責めたり、逃避のためゲームなどに依存したり…つまり暇潰しが苦しいものになっています。

だから、暇潰しが楽しいと気持ちを切り替えるのはなかなか難しいかもしれませんが、そこは頑張ってほしいと思います。

不登校さんは不登校生活を通じて、強い心や精神を養っているはずです。きっとできます!


私の17歳(S高3)の子どもは10歳からの不登校さんで、ここ数か月、急に受験勉強をしなくなって引きこもったので、先日「別に大学に行かなくていい、引きこもりでもいい」と言いました。

ここからの激動の数年を、受験勉強や大学に通う生活に費やすのはもったいない、とさえ私は思っています(本音を言えば、今すぐTHINKERSの企画や、勤務先のAI講師を鍛える仕事を手伝ってほしい…)。

人間とAIの関係が落ち着いて、自分のやりたい学問ができたら、そのときに大学や大学院に行けばいいのです。

しかし、まだ色よい返事をもらえていません…

これは時間がかかるな。


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